殺処分確定の譲渡困難とされた犬を、24時間自由な環境で保護、リハビリ、育成する、日本では数少ないスタイルの保護活動団体です。

譲渡不適切犬 柴犬との接し方 3

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今回のテーマは『求めるから辛くなる』です。

飼い主の心の在り方を私なりにお話しいたします。

求めるから辛くなる?

皆さんはちょっとした病気になったことはおありでしょうか。

病気になったとたん、『日々のありがたさ、普通の生活に戻りたい』と

心から思うのではないでないでしょうか。

また、お子さんがいるご家庭では、生まれてきた時のことを思い出してください。

きっと『無事生まれてくれただけでよかった』と思ったのではないでしょうか。

でも実際、普通を手に入れた瞬間からその時のことは忘れて、

より良い生活、より優秀な子どもを望んではいないでしょうか。

犬に対してもそうです。

初めて犬を迎えた日のことを思い出してください。

犬にいろいろ求めましたか?

これができないと困るなどと考えましたか?

そんなことありませんよね。

つまり、心変わりしたのはご自身ということです。

すべての価値基準を最低限のラインにおいて物事を考えると、

日々の生活への意識、心持ちが非常に楽になるということです。

『求めなければなにも辛くならないのです』

飼主の心理的余裕

心理的余裕が生まれるということは、すべてにおいて物事を寛容に考えることが

できるようになります。

些細なことでイラつくこともなくなるはずです。

その心理的余裕こそが、動物に安心感を与え、無駄な緊張を取り去り、

犬にとって安心のできる飼い主となり、愛の受け渡しが可能になると考えています。

ですので、飼い主の心が置き去りのままトレーニング、しつけにだしても

帰ってきてから徐々に戻るのはそのためだと思います。

飼い主のやり方が悪い、意識が低いなどの問題のまえに、

心理的余裕がまず大前提であり、

その上にトレーニングやしつけは成り立つものではないでしょうか。

トレーニング・しつけについて

まず、本当に困っていることを箇条書きにしてください。

書き出したら、それは人間と生活するうえで、

どうしても必要なことなのかを再検討してみてください。

そして残ったものについてのみ相談なさるのがよいと思います。

動物との時間を大切にしてください、

時だけは戻せませんから、、、。

譲渡不適切犬 柴犬との接し方 3

『求めるから辛くなる』

おしまい

(※あくまで私の経験上感じたことですので断定するものではありません。ご了承ください。)

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